【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。


「あっ、やっ……ダメ……」 

「声、我慢しなくていいよ」

彼はきっと経験が豊富なんだろう。 だから女の人を抱くのがうまいんだ。
 優しいのに丁寧で、しかも表情一つ崩さない。

 私が彼に抱かれてみて思ったのは、私をこんなに優しく、なのに情熱的に抱いてくれた人は、初めてだった。
 そのくらい、優しい。 なのに彼は、私をもっとドキドキさせる。
 そのおかげで私は、荒波に呑まれて「君の声、色っぽくて好きだな」とか、「もっと俺だけに見せて……あなたのその可愛い表情」などと言われて、素直になってしまう。

「やばい……なんか幸せだ」

 私をドキドキさせるような言葉を言われるせいで、理性で彼をもっと求めてしまいそうになる。

「っ……ん」

 結局私は彼のペースにハマって抜け出せなくなり、最後まで彼の腕の中でされるがままになっていた。
 どれくらい抱かれていたのかなんて、もう分からない。 彼に抱かれたことが嬉しくて、つい自分を見失ってしまった。

 でも私は、彼に抱かれたことを後悔してない。
 行為が終わった後、彼は私の耳元で囁くように呟いた。

「あなたのこともっと知りたくなりました」

「え……?」

「あなたの身体に触れると、おかしくなりそうだ……もっと知りたい」

「……私も知りたいです。あなたのこと、もっと知りたい」
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