【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
□複雑な気持ち。
* * *



「……んっ」

 翌朝朝ゆっくりと目を覚ますと、昨日まで隣にいた課長の姿はなかった。
 その代わり、書き置きしてあるメモが置いてあった。

《瑞紀へ
瑞紀は今日仕事休みだよな。
俺は今日大事な仕事があるので、もう仕事に行きます。
気をつけて帰れよ。またメールする》

「……課長」

 疲れてるのに、心配してくれてるんだ。 課長、私はずっと、課長のそばにいますからね。
 課長に"愛してる"って言われると、なんだか恥ずかしい。 でもその言葉、すごく嬉しいんだ。

 その後私も、ホテルをチェックアウトして家に帰った。

「ただいま」

 家に帰ると、留守電が入っていた。

「あれっ……留守電?」

 誰だろう。……もしかして、課長かな?
 私は、スーツの上着を脱ぎながら留守電を再生した。

「もしもし瑞紀?お母さんだけど。アンタ最近全然連絡よこさないけど、元気にやってるの? ちゃんと食べてるの?それと、あんまりムリはしちゃダメよ。たまには、連絡よこしなさいよ」

 なんだ、お母さんか……。でもお母さんにも色々迷惑かけちゃってるんだな、私。
 ごめん、お母さん……。
 
 私はお母さんの留守電を聞いた後、お母さんに電話をかけた。

「もしもし瑞紀?」

「留守電聞いたよ。心配してくれてありがとね」

「それはそうと、アンタちゃんと食べてるの? ちゃんと寝れてるの?」

「大丈夫。ちゃんと食べてるし、ちゃんと眠れてるから」

 お母さんは電話越しに、「そう?ならいいんだけど」と心配してくれる。

「ありがとう、お母さん」

「え?どうしたのよ、いきなり」

「なんか、いつも心配ばかりかけちゃって、悪いなって」

「なに言ってるのよ。いいのよ、そんなこと」
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