【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
「これからも頑張るんだよ。お母さんずっと、見守ってるから」
「うん、ありがとう」
「くれぐれも体調管理だけはしっかりしなさいね。ちゃんと食べて、ちゃんと寝なさいよ」
私はお母さんにそう言われて、「分かってる。ちゃんと食べて、ちゃんと寝るよ」と伝えた。
「また何かあったら、いつでも電話してきなさい」
「……うん」
「じゃあまたね。 後で野菜送るからね」
「ありがとう。じゃあまたね」
私は電話を切ると、そのままソファーに横になった。
「……ありがとう、お母さん」
世界で一番大好きな、私のお母さん。最強の味方。
すると、ピンポン……とインターホンが鳴った。
「はーい」
え?こんな朝早くから誰……?
私はすぐに玄関を開けた。
「……え?」
「こんにちは、先輩!」
えーっ!? な、な、なんで!?
「えっ、英二! あ、アンタなんでここに!?」
ていうか、なんで私の家知ってるの……!?
「沙織先輩から、聞いてきました」
「えっ、沙織に聞いたの?」
「はい。いやあ、結構探しましたよ」
「……と、とりあえず入りな」
「はい! ではお言葉に甘えて、お邪魔します」
英二が家にやってきた理由なんて、私には当然分かる訳もなく、ただ困惑するしかなかった。
「はい先輩。これお土産です」
「あ、ありがとう。わざわざ悪いわね」
「いえ」
「よし、じゃあお茶にしましょうか」
なぜ英二は、突然私の元を訪ねてきたのだろうか。 もしかして仕事のこと?
やだっ、何かトラブルでもあったとか……!?
「所で、今日はなんの用なの? こんな朝早くから、家に来たりして」