【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
「……先輩?」
困惑した英二に向かって、私は「いい?せっかくアンタに、チャンスが回ってきたのよ? このチャンスを逃してもいいの?」と問いかける。
「……それは」
「アンタ、私に憧れてあの会社に入ってきたんでしょ? なのにもう、弱音を吐く気?」
「……でも、自信がなくて」
弱気な英二に、私「いい?英二、よく聞いて」と英二を見る。
「私だって会社に入った頃は、まともに仕事させてもらってなかったのよ。 毎日ずーっと雑用ばっかり、押し付けられてただけだったんだ」
こんな会社、くそくらえと何度思ったことか。
「でも自分が入りたいと思ったから、雑用でも頑張ったの。 そしたら、私も仕事がもらえるようになって、任せたもらえるようになったの」
「……そうなんですか?」
「そうよ。だから仕事するってことのありがたみが、分かるの。……それがどんなに、大変な仕事でもね」
本当にくそくらえと思っていたけど、努力が実った時は、これ以上ないってくらい、本当に嬉しかった。
「……ありがたみ?」
「そう。初めてその仕事がうまくいった時、すごく嬉しかったの。……仕事は必死で頑張るよりも、自分のペースで頑張る方がいいって、部長がいつも言ってるでしょ?」
「……自分のペースで。そう、ですね」
部長がいつも言ってる。諦めない試合があるからこそ、人は成長するのだと。
「そうよ。アンタはやれば出来るんだから、今ここで諦めちゃダメよ。 もし諦めたら、後で絶対に後悔すると思うから」
「……後悔、ですか」
「そう。後悔をしたくないのなら、まだ諦めちゃダメよ。……分かった?」