【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。


 本当に私なんかが、課長のそばにいてもいいのだろうか……。
 そう思うと不安になってしまうけれど、課長の"愛してる"って言葉を聞くだけで、嬉しくなってしまう。

「……課長、私」

「なにも言うな」

「え……?」

「今はなにも、言わなくていい。……瑞紀の言いたいことは、分かってるから」

 課長はやっぱり優しい。 こんな私を好きになってくれて、こんなにも優しくしてくれるから。

「……ありがとうございます、課長」

 私、課長のそばにいてもいいんだよね?

「じゃあ俺、会議があるからもう行くな」

「はい」

 課長は私の頭を軽く撫でると、会議室へと歩いていった。
 課長がいなくなった後の室内は、とても静まり返っていた。

 私も、課長のことを誰よりも愛してる。
 課長のそばにいてもいいのかなって、思ってしまうけど、その気持ちは止められない。

「……ダメダメッ」

 そんなことを考えたら、また課長を困らせちゃう……。
 もう、なんで私ってこんなに不安になるんだろう。心配なんて、しなくてもいいのに……。

「おはよう瑞紀」

「あ、沙織……おはよう」

「どうしたの?なんかやけに暗い顔してるじゃない」

「ううん、なんでもないよ。ただ毎日仕事してると、なんか憂鬱になっちゃってさ」

 沙織にあまり心配を掛けたくなくて、私はつい沙織にそう言ってしのいだ。

「ああ、分かるわそれ。毎日なんて、仕事したくないわよね」

「うん……本当に憂鬱」

「でもしょうがないわよね〜。仕事しないとさ、生活できないし」

「うん……だよね」

 どんなに辛くても、仕事は頑張らないといけないんだ。働かないと。

「はぁ……早く仕事休みにならないかなぁ。バカンスとか行きたい」

「沙織ったら、バカンスにしか興味ないの?」

「そういう訳じゃないわよ?」
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