【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。


 課長が一緒だからこそ、自信が持てる。私はもう、後悔なんてしないと決めたんだ。
  今はもう、課長とだけ幸せになりたい。課長の全てを、私は受け入れていきたい。

「……課長、私はこれからもあなたに愛されたいです。心も身体も、全部愛されたい」

 私が課長にそう伝えると、課長の胸に身体をピタリとくっつけた。

「当たり前だろ。俺は瑞紀を二度と離さないし、そばにいると誓ったんだ。……なにがあっても、君のことは離さない」

「……嬉しいです」

 課長にそう言ってもらえるだけで、私は嬉しいし、幸せだ。
 課長を愛してるからこそ、これからもずっとそばにいてほしいと思ってしまう。
 そうだ、きっと課長なら大丈夫だ。 課長ならきっと私を幸せにしてくれるはずだ。

 ーーーそして私はこの頃から、課長を心の底から愛し始めていた。

「課長、私、課長と正式に付き合いたいです」

「じゃあ決まりだな。俺たちは今日から、恋人同士だ」

「……はい。ありがとうございます」

 そして私はその日、課長の腕の中で幸せな時間を過ごしていたのだった。
 でもそこにはまだ大きな壁が立ちはだかっていたことを、この時の私は忘れていたーーー。

 そしてこの"藤堂さん"という存在が、私たちを苦しめることになるなんて、この時の私は想像すらしていなかった。

「……恭平さん?」

「ん?どうした?」

「いえ、なんでもないです。 おやすみなさい」

「おやすみ、瑞紀」

 私は課長の隣で、幸せな気持ちを抱えたまま深い眠りに落ちた。
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