【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
みんなに好かれていそうな感じがするし。 課長はこんなにキレイな人と、結婚してたんだな……と思い知らされる。
悔しいけど、女の私から見ても、藤堂さんは本当にキレイだ。
課長がこんなキレイな人と結婚してたのかと思うと、やっぱり不安になるし、自分に自信がなくなる。
悔しいけど、私なんか堂々さんと全然、比べものにならない。 おまけにスタイルだって、藤堂さんよりいいとも言えない。
しかも私は、藤堂さんと違って、そんなに愛想もよくない。
藤堂さんは本当に、モデルみたいだ。それに比べて、私は……。
藤堂さんを見てると、自分の自信がどんどんなくなる気がする。
課長には自信を持てと言われたけど、藤堂さんを目の前にして、自信を持てと言われても、ムリな話だ。
こんなキレイな人が目の前にいるのに、自信を持てないよ。
私は本当に、課長のそばにいてもいいのだろうかと……不安になってしまう。
私にとって課長は、とても大切な存在で、ずっとそばにいたい大切な人。
でも藤堂さんには、負けている。 そんなことは、藤堂さんを見たらすぐに見て分かる。
私なんかより、藤堂さんの方がずっと、課長に似合ってる。 やっぱり私なんかよりも、藤堂さんの方が課長に相応しいのかな……。
そんなことを考えながら、訳も分からず藤堂さんの後を歩いてるだけ。
行き先なんてまともに知らない私にとって、静香さんといるのが気まずくて仕方がない。
ダメだ……。私、もう帰りたい。これ以上、藤堂さんと一緒にいたくない。
どうせ藤堂さんの話なんて、"課長と近付かないで"みたいなことだろうし。