【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。


 課長は、やっぱりずるい。こんなにも私をドキドキさせて。
 そんなにドキドキさせられたら、課長の顔が真っ直ぐ見れなくなっちゃう。
 私は多分、もう課長から逃れられない。 私はもう"課長"という甘い罠にハマってしまったから。

 これから先、私はきっとこの甘い罠から抜け出すことは出来ない。 いや、きっと抜け出せないし、抜け出すことなんて許されそうにない。
 だって私は課長が好きで、課長を愛してしまっているから。

「課長……私のそばから、絶対に離れないでください」

 私は、課長がいないときっと生きていけない。 課長は私の全てだから。

「離れないよ。……だから瑞紀も、絶対に俺のそばから離れるなよ」

「……はい」

 離れる訳がない。 私には、課長しかいないのだから。

「なあ……瑞紀」

「はい……なんでしょうか?」

 何を言われるのだろうかと思っていた時、課長は私に「瑞紀さえ良ければだけど。 俺と一緒に、暮らさないか?」という、言葉をかけてきた。

「え?……ええっ!?」
 
 わ、私が課長と一緒に暮らす……!?

「もちろん、今すぐにとは言わない。 今はお互い忙しいだろうから、もう少し落ち着いてきたらの方がいいとは思ってるよ」

「……でもいいん、ですか?」
 
 どうしよう。まだ、全然信じられない。 私なんかでいいの?

「え?」

「その……私なんかで、いいんですか?」

「瑞紀とだからこそだ。……それに俺はいずれ、瑞紀と一緒になりたいとも思ってる」

「……え?」

 それって……。

「瑞紀、俺と一緒に暮らそう。……俺が瑞紀を幸せにしたいんだ」

「……課長っ!」
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