【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。


 仕事にプライベートを持ち込まないのが、私のプライドだから。
 この部署の社員の人達からは、私がプライドの高い女だと、思われてるみたいだけど。
 別に誰がなにを言ってようが、私には関係ない。 そういうのをいちいち気にしてたら、仕事なんかしてられない。

「瑞紀、これもコピーお願い」

「了解」

 頼まれた仕事をするのが私にとっての誇り。
 会社ではそこそこいい取引してるけど、実際はみんなが手伝ってくれるおかげでもある。

「課長、コーヒーどうぞ」

 課長の目の前にコーヒーを置く。

「ああ、ありがとう」

 課長はわたしを見てニコッと微笑んだ。
 その笑顔は、あの時の笑顔に似てると、少し思った。

「瑞紀」

「ん?」

「新しく出来た喫茶店があるんだけど、昼休みそこでお昼食べない?」

「うん、行く。実は私も、ちょっと気になってたんだよね」

「マジ?じゃあ行こうよ」

「うん」

 嬉しそうにそう話すのは、私の同僚であってよき親友の沙織。 
 同じ時期にこの部署に入ってから意気投合して、一番最初に仲良くなった女の子で、沙織は私のよき理解者でもある。

「佐倉さん」

「はい?」

 課長に呼ばれて振り向くと、課長は資料を私に手渡した。

「これは?」

「明日の会議の資料だよ。 明日は佐倉さんにも、一緒に会議に出席してもらおうと思ってね」

「えっ!私がですか?」

「そうだよ。君は優秀だし、仕事も出来るしね。それにマジメだから、君は」

「ありがとうございます。……でも私なんかで、いいんですか?」

「佐倉さんだから、頼んでるんだよ」

「ありがとうございます。では精一杯、頑張らせていただきます」
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