【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
□全てを受け入れる覚悟。
「お疲れ様でした。お先に失礼します」
今日一日の仕事を終えた私は、帰る準備をした。
「……ふう」
今日は、なんだか疲れた。 仕事が大変だったっていうのもあるけど、一番は藤堂さんのことを考えてしまっていたから。
藤堂さんは、私に想いの丈をぶつけてきた。 だから私も、想いの丈を自分なりにぶつけた。
藤堂さんはとても冷たい目で私を見ていたけど、私は課長が好きだから。だから自分なりに気持ちを伝えたつもりだ。
私課長を好きな気持ちは誰にも負けないし、誰よりも課長のことを理解しているつもりだ。
だからこそ、課長を藤堂さんには取られたくないって思った。
「……はぁ、帰ろうっと」
私は複雑な気持ちを抱えながら家に帰った。
「……ただいま」
誰もいないリビングには、静けさだけが残る。
「疲れた……」
そのままベッドに直行した私は、疲れていたせいか、いつの間にか眠りに落ちていた。
その日私は、夢を見た。 その夢の内容は、課長と私が結婚していて、カワイイ子供もいて、その子供と三人で仲良く暮らしてる夢だった。
その夢の中にいる私はとても幸せそうで、課長も幸せそうだった。
みんな幸せそうに笑っていて、本当に幸せな家庭なんだって思った。
そんな夢を見ていたからか、いつか課長とこんな幸せな家庭を築けていければいいな……なんて思っていた。
「……んん……?」
何時間寝ていたかなんて、全く分からない。 ただ覚えているのは、キッチンからいいニオイがしてきたことだけだ。
「……んっ」
ふと目を覚まして時計を見ると、時計の針は八時過ぎを示していた。
「八時……か」
……ん? 八時……?
えっ……! やばっ!完全に遅刻だ!