【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
急いでベッドから飛び起きて、リビングに向かうと、そこにはーーー。
「えっ……?」
えーっ!? な、なんで!?
「な、なななっ……」
どうして……?!
「おはよう、瑞紀。起きたか?」
朝からニコッと爽やかな笑みを浮かべる、目の前の男性は、課長だった。
「え?……な、なんで?」
なんで課長がここにいるの!? えっ、ちょっと待って! 一体、何がどうなってんの!?
確かに目の前にいるのは課長で、しかも呑気にコーヒーなんて飲んでいて。
「まあまあ、座ってコーヒーでも飲もう、瑞紀」
「はい……じゃなくて! なんで課長がここにいるんですか!?」
待って待って、この状況が分からない。 どうなってるの……?
「今日は仕事が休みなんだ。ヒマだから、来てしまった」
「はい……?」
課長、せっかくの休みなのにこんな所にいていいの?
「ま、とりあえず座ってコーヒーでも飲め」
「どうも……って、こんなことしてる場合じゃないです! 遅刻です、遅刻!」
どうしよう!間に合わない! このままじゃ無断欠勤になっちゃう!
「瑞紀、そんな慌てるな」
「何言ってるんですか、課長! 私、このままじゃ無断欠勤扱いになっちゃうんですよ!」
そんなのイヤ……!
「それなんだがな」
「はい?」
「今日は休みにしておいた」
はいっ?!
「えっ?……ええっ!?」
「安心しろ。体調不良で休みだってことにしてあるから」
「え……?」
何でもう休みだってことになってるの? 私、課長になにも言ってないのに?