【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。


 私たちの気持ちは、やはり同じだ。

「私は課長の弱い所も含めて、全部受け止めたいんです。……私はそんな課長の全てが、好きなんです」

 課長の全てを受け止めると、私はずっと決めていたから。

「……ありがとう、瑞紀。俺も瑞紀の全てを、受け止めるから」

「はい。受け止めてください」

 私がそう言うと、課長の唇があっという間に私の唇に触れた。
 そっと唇が離れると、課長の顔が目の前にあるのがよく分かる。 課長の温かいその瞳と、優しい唇が。

「照れてるのか? 可愛い、瑞紀」

 なんだか……急に恥ずかしくなってきた。

「……課長」

「今は"課長"じゃない。"恭平"だ」

 そう言われたから、私も「そうでしたね」と笑った。
 ついクセで、課長って呼んじゃう……。気をつけなきゃ、二人の時は名前で呼ばないと。

「……あの、恭平さん」

「ん?」

「私の弱い所、全部受け止めてください。 恭平さんになら、全てを受け止めてもらえるような気がします」

 私が課長にそう伝えると、課長は私にもう一度キスをしてくれた。

「当たり前だろ。 俺は瑞紀の全てを、受け止めるつもりだよ。どんな瑞紀のことも、受け止める覚悟しかないからね」
 
 課長からそう言われて、私は課長の覚悟を改めて感じた。

「……はい。約束、ですよ?」

「ああ、約束する。……瑞紀、好きだよ」

「私も、大好きです」

 私は課長に微笑むと、課長にギュっと抱き着いた
 課長の温もりが、私にとってはとても幸せだと感じる瞬間だ。
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