【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
■そばにいたいと思う気持ち。
* * *



「みーずき」

「あ、沙織、おはよう」

「おはよう。今日は朝から元気そうね」

 沙織はそう言ってデスクに座る。

「そうかな? いつも通りだよ」

 そう答える私に、沙織は「なんか変よ、アンタ。 昨日も仕事休んでたしね……?」と、私を見る。

「えっ、そう?」

「しかも昨日、課長は仕事で出張してたみたいだしね?」

「あ、そうなんだ……」

 課長は、昨日出張してたってことにしてたんだ。 でも沙織にはバレてないみたいだから、よかった。
 なんか、バレたら色々問い詰められそうだし……。

「アンタたち、何を隠してんの?」

 沙織にそう言われて、「えっ!? な、なにが!?」と動揺してしまった。

「とぼけてもムダよ? ごまかしてもダメだからね?」

「えっ……!」

 う、ウソッ! もしかして昨日のこと……バレてる!?

「もう白状しなさい。 アンタ、昨日課長と一緒にいたんでしょ?」

「えっ。な、なんで……?」

「アンタが仕事休んで、課長が出張なんておかしいと思ったのよ。 で、私気になって部長に聞いたのよ。そしたら部長、課長は出張になんて行ってないって、言ってたわよ?」

 えっ……? 聞いたの?

「それで確信したの。アンタと課長は、一緒にいるんだなって」

 沙織ってそこまで行動しちゃうの……。なんか沙織が怖くなってきた……。

「やっぱ一緒だったんだ。アンタたち」

「……はい」

 沙織にウソはつけないと実感した私は、全てを正直に話すことにした。

「……なるほどねぇ」

 沙織は課長にチラッと視線を向けると、ニヤリと笑った。
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