【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
「なるほどって……?」
沙織は私を見ながら、「それはずばり、"プロポーズ"じゃない?」と言ってきた。
「……え?」
ええっ!? ぷ、プロポーズ……!?
「つまり課長は、アンタにプロポーズしたのよ」
「……プロポーズって、そんなんじゃないって」
まさか、本当に……? あれ本当に、プロポーズだったのかな……?
でも"結婚しよう"なんて言葉は、一言も言われなかったけどな。
「そうよ。アンタ前、私に言ったでしょ。いずれ一緒になるつもりだって言われたって」
私はそう言われて「うん……言ったけど」と頷いた。
それがどうかしたの……?
「それって簡単に言うと、アンタと結婚したいってことでしょ?」
「……そうなのかな」
「そうよ。 課長はさ、アンタと結婚したいんじゃない?」
沙織にそう言われて、「結婚か……」と考える。
「アンタは、結婚したくないの?」
「……そんなこと、ないけど」
まあ、したくないと言えばもちろんウソになる。
私は課長が好きだし、課長のことを愛してる。
だからずっとそばにいたいし、課長のそばから離れたくない。
「アンタ、課長が好きなんでしょ?課長を愛してるんでしょ?……だったら課長との結婚を、考えてもいいんじゃない? アンタだってもう、いい歳なんだからさ」
「……そうかな。私、課長と結婚してもいいのかな」
課長が結婚したいと思ってくれてるなら、私はちゃんとそれに応えたいと思ってる。
課長のそばにいられるのなら、自分の生命(いのち)を削ってもいいと思ってる。
全てをかけて、課長と幸せになりたい。