パーカー女子は、フードを彼に

第三話『急展開』

私は賢人と待ち合わせ場所の駅へ向かっています。

今日は賢人に誘われて2人きりでのデート。

私はいつもよりオシャレに可愛くコーデにも力を入れました。

Ank Rougeの裾にティーパーティーのモチーフとくまちゃんのシルエットがあるピンクワンピース、その上からaxes femmeのフリルフードのホワイトパーカーを羽織って…
リュックはF i.n.tのキルティングリュック。

女の子らしくて可愛いコーデなんです。


私が駅につくと賢人が待っていました。

「あ、おはよー」

「彩、そのパーカー可愛いね」

私は真っ先にパーカーを褒められて嬉しくなりました。

「うん、これ、お気に入りなんだ」

私は後ろを向いてフリルのフードを賢人に見せます。

「どう?、このフード可愛いでしょ?」

「うん、かわいい!」

私は賢人にパーカーのフードを掴まれてしまいました。

「あっ、もう、また…」

賢人はそのまま私にフードをかぶせてきました。

「賢人って私のパーカー好きだよね」

「もちろん。彩のパーカー可愛いもん」

パーカー女子としては最高の褒め言葉…

私はパーカーのフードを下ろして整えました。

「賢人、今日はどこ行くの?」

「彩と一緒に行きたい場所があるんだ」


賢人と一緒にやってきたのは、とある洋服屋さん。

「あ、ここってもしかして…」

「そう、レディースパーカーの専門ショップだよ」

私が前から気になっていたパーカー専門の洋服屋さんです。

いろんなブランドのパーカーを揃えていて、パーカー女子には堪りません。

「彩、パーカー買ってあげるよ」

「え?いいの…?」

「うん、プレゼント」

「やった♪」

私は可愛いパーカーが並んでいる店内を賢人と一緒に見ることに。


その帰り道。

私は賢人にまたパーカーのフードを掴まれていました。

「もう、ホントに好きなんだね」

「うん。彩のパーカーだから好きなんだ」

サラリととんでもないことを言われます。

もしかして賢人って実は私のこと、好き…

そんなことも頭に浮かんでしまうんです。


「ねえ、彩の家に行きたい」

突然、賢人が言い出しました。

「え?、私の家って…なんで?」

「彩のパーカーを色々見たいんだ」

「私のパーカー…、そんなに私のパーカー見たいの?」

「うん、可愛いから」

また嬉しいことを言われました…

でも、いくら友達でも男の子を部屋に入れるなんて、
恥ずかしい。

好きな人なら尚更です…


「ダメかな?」

「ダメじゃない…けど…」

私は戸惑いながらも結局、賢人を部屋に入れることになりました。












< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop