天使ちゃんの片想い。



 え…


 ニナは、おどろいた。


 目の前、1番前の席に、ナガシマウルがいたのであった。


 目が合っても、ウルは何の表情を変えなかった。


 ニナが一方的に見かけただけ。


 「あれ」


 1番後ろの席から、声がした。


 それは、女集団の真ん中にいた子の右側の子であった。


 「ハトリさん、知り合い?」


 先生らしき女性が聞いた。


 「そーです、一応」


 ハトリさん、というらしき女の子が答えた。
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