天使ちゃんの片想い。



 また、数日が経ってしまった。


 ニナは気づけば屋上にいた。


 そこにはウルがいて、ニナは見つめた。


 空を眺める先には、入道雲の様な大きな雲が見えた。


 ニナはウルが空の先々を見ている様な気がした。


 「なに、また」


 ウルから話しかけた。


 「…なにか悩んでるの?」


 「またそんな話」


 ウルは今度は笑わなかった。



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