プラネット

｢本当か？！やったー！｣



そんなに素直に喜ばないでよ。本当、鈍感なやつの相手は困るよ。人が傷つくことも気づかないんだから。まあ言わない私にも非はあるんだけど。





｢で、どうしたいわけ？｣


｢へ？｣


｢きょ･う･りょ･く。なにをしてほしいの？｣


｢…なんだろ？｣


｢はぁ？！分かんないのに頼んできたわけ？｣


｢……なにをしてもらいたいんだ、俺はーーーっ！！｣





本気で頭にはてなマークをつけて、叫んでいる早太に嫌気がさした。
ここまで馬鹿なのか。




｢とらあえず、メアドおしえてくれ｣


｢それくらい自分で聞けよ｣


｢恥ずかしいだろ！｣


｢お前は女か！｣






根性なし！と拳骨を一発おみまいしてわたしは教室へとつづく廊下にでた。うしろで｢イッテェー！女じゃねえ！｣という腹立つ声がしたけど聞こえなかったことにする。






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