今夜キミの温もりと。
「悪りぃ、悪りぃ!でもさー、帽子が吹っ飛んだのは、俺のせいじゃなくね?」 


「はあ?あの時、私の帽子を持ってたのはあんたでしょーが!」


「えー?そーだっけ?」


「とぼけんなー!」

こんな会話をできていることが、少し嬉しい。


…いや、本当はめっちゃ嬉しいよ。


でも、絶対口には出さない。

今、私がそんなこと言ったら、『学校来いよ!』って、言われちゃいそうだし。


「はー‼︎疲れた〜!あ、すみませーん!いちごシェイク一つください」


「は?朝からシェイク⁉︎やば、吐きそうだわ」



「はあ?うるせーな!いいから、おまえもなんか頼めよ!」


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