今夜キミの温もりと。
「俺の背中、今日だけ貸してやる」
サマースクールまで後、六日となった。
あの後、翔と会ったりしたけれど、
翔の優しさは相変わらずだったので、
この前のことは夢じゃないと実感した。
そんなこんなでいいことばかりだった私。
そんな私に罰が当たったのかもしれない。
本当に数秒前の出来事だったけれど、今も理解できないかった。
数秒前。
プルルルル。プルルルル。
電話の音が部屋に響いた。
私は、誰からだろうと思いながら、スマホの画面を見た。
えっ…!
と声に出そうなほど私は驚いた。
だって、その電話をかけて来た人物が