今夜キミの温もりと。
勝手に言い残して、プツッと切れた電話。



どういうこと…?

どういうことよ…?



驚くほど冷たい声。


いつもは、

『百合は相変わらず可愛いね〜』

とか、

『ばーか、俺がずっとそばにいる』

とか言ってくれる人なのに…。



『おまえのことだし暇だろ』

『あっそ』

『まー、どうでもいいけど』

『ふーん』



こんなこと言う人じゃなかった。


でも、とりあえず公園に行かないと、と思った私は、準備を始めた。


そして、今に至る。

玄関に行って靴を履いた。


嫌な予感しかしないから、
行きたくないけれど、ここを頑張らないとって思った。



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