今夜キミの温もりと。
優しくしてくれたこと。


笑ってくれたこと。


頭を撫でてくれたこと。




ああ、思い出すと、また涙が出てきちゃうな…。


はぁとため息をついていると…、




「り…!おい…!百合!」




と翔の声が聞こえた。




「へっ?」




なんて、間抜けな声がでた。


一気に我に返った私は、急になんだか恥ずかしくなった。




「ほら、買って来た。いらねぇなら、俺が飲むけど」



「あ、ダメ…!私も飲む!」
「あいよ」




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