心に刻まれし、君への想い
高野くんもやり残したことはないようなスッキリとした表情をしていた。
「もしこの後、空いてたら打ち上げしない?礼司を誘ってもいいし…」
あの公園での特訓以来のお誘いだ。
「いいね!」
断る理由なんてない。
多絵も来てくれるだろうか。
「その前に、私、高野くんに言わなくちゃいけないことがあるんだ」
「うん……」
スポーツ大会が無事に終わった今なら、伝えられる。今日まで胸に秘めていたことを包み隠さず、吐き出そう。
例えどんな答えが高野くんから返って来ようとも、向き合わなければ始まらないと思う。
人間関係から逃げるのは、もう止めにするのだから!