心に刻まれし、君への想い
「じゃぁ、決まったら教えて」
「教えるけど、礼司も教えてね」
「いや、俺はおまえと同じところを書くから」
「え?」
一歩前にいる礼司を追いかける。
「だから、女子高以外にしろよ」
それって?高校も一緒ってことだよね?
追いついたと思ったら、大股で私の横を通り過ぎる。
その横顔は笑っておらず、冗談を言っているようには見えなかった。
こんな私と高校も一緒でいいの?
「ちょっと、待って。礼司!」
「腹減ってるんだから、早くしろよ」
「一緒の高校に行くの?」
「おう」
そっか、礼司と同じ高校に行くと言う選択肢があるんだ。中学と違って高校は受験をして合格をしないと入れないけれど、なんか頑張れる気がするよ。