心に刻まれし、君への想い
そうだよね。
約束通り、陽太の病気を完治させてくれたんだ。
おばあちゃんには感謝しきれないよ。また生まれ変わっても、おばあちゃんの孫になれるかな?
「灯里神社にお礼に行かないとね」
「うん、一緒に行こう」
陽太が会いに来たと知ったらおばあちゃんもきっと喜ぶね。
「俺は、高野への記憶がないことを薄々気付いててその単語帳を見せられた時、確信に変わった。別れたこととか、病気のこととか高野から全部聞いてたから…最初は辛い記憶から逃げたいのかと思って触れなかったけど…本気で忘れてたんだな…」
一気にみかんジュースを飲み干した礼司は机に突っ伏した。
「事故の後遺症じゃなくて安心した…はぁ、すっきりした…今日からよく寝れるわ……」
「え?」
礼司の呟きを聞き逃さなかった私は彼の肩を叩く。
「私のせいだったの?私のせいで寝不足に?」
「はぁ?なんのことだよ」
「ごめんね、心配かけたよね」
「心配してねぇし」
拗ねたような声が届く。
約束通り、陽太の病気を完治させてくれたんだ。
おばあちゃんには感謝しきれないよ。また生まれ変わっても、おばあちゃんの孫になれるかな?
「灯里神社にお礼に行かないとね」
「うん、一緒に行こう」
陽太が会いに来たと知ったらおばあちゃんもきっと喜ぶね。
「俺は、高野への記憶がないことを薄々気付いててその単語帳を見せられた時、確信に変わった。別れたこととか、病気のこととか高野から全部聞いてたから…最初は辛い記憶から逃げたいのかと思って触れなかったけど…本気で忘れてたんだな…」
一気にみかんジュースを飲み干した礼司は机に突っ伏した。
「事故の後遺症じゃなくて安心した…はぁ、すっきりした…今日からよく寝れるわ……」
「え?」
礼司の呟きを聞き逃さなかった私は彼の肩を叩く。
「私のせいだったの?私のせいで寝不足に?」
「はぁ?なんのことだよ」
「ごめんね、心配かけたよね」
「心配してねぇし」
拗ねたような声が届く。