心に刻まれし、君への想い
高野くんと並んで下校している…。
残っている生徒は少なく注目を浴びることはなかったけど、やっぱり緊張する。
背が高く、姿勢も良くて。
綺麗な横顔は高い鼻と、睫毛の長さが際立っている。
「高野くんの家はどっち?」
校門を通り、そう聞くと高野くんは首を傾げた。
え、変な聞き方しちゃった?
「高野くん?」
「あ、商店街の裏手のマンションだよ」
「そっか。途中まで一緒だね。私は商店街の一番端まで行くんだ」
「うん」
反応が薄かった。私の家までは興味ないよね…。