心に刻まれし、君への想い

「そうだ。商店街のコロッケ、食べてく?」

「食べたい!」

寝て起きたらお腹が空いてしまった。
私の気持ちを察しているかのような提案に全力で肯定すると、彼は笑った。


「俺も、お腹空いた。メンチも食べようかな」

「いいね!私も食べたい!」

コロッケも美味しいけど、揚げたてメンチも絶品なんだよね。


「ふっ、」

高野くんが笑った。


「ん?」

「昨日今日と、俺の前で緊張してたからさ。"高野くん"呼びに戻ってるし」


陽太(ようた)くんって呼ぶ約束してたんだ。
話すことに必死で忘れてた…。


「でも今は自然な感じだから安心した」

自然かな?
高野くんがそう感じてくれたのなら良かった…。
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