心に刻まれし、君への想い
私が自然でいられているのなら、それは高野くんのおかげだ。
キラキラとしたオーラを放っているけれど、それ以上に優しい雰囲気で包んでくれる。
昨日みたいなおうむ返しも無くせたし、少しは友達に近付けたかな?
「高野くん、明日も図書室に行ってもいい?」
「もちろんだよ」
「良かった、ありがとう」
クラスメートと明日の約束をすることはとても久しぶりで、もう明日が待ち遠しい。
礼司とはなんとなく一緒に帰り、タイミングが合わなければ別々に帰ることもある。
気が向けばドーナツショップやファミレスに立ち寄ることもあるけど、考えてみると約束を交わしたことはないかな。
休みの日はふらりと礼司がうちを訪ねてくることもあるけど、いつも突然だ。