心に刻まれし、君への想い

当面の間、激しい運動は止めるべきとお医者さんから診断を受けたが、普通に歩く分には全く痛みがなくなっていた。

石段を下りても違和感は感じず、もうすっかり良くなっている。

近所の人がすぐに発見してくれたことも軽傷で済んだひとつの要因だと聞いた。

もし運が悪かったら最悪の結果になっていただろうし、おばあちゃんとの思い出の場所が嫌いになっていたはずだ。

そうならなくて本当に良かった。


「はぁ、朝の空気っていいなぁ」

少し動いたらお腹も減ったな。
家に帰ろう。

鳥居の前で深呼吸して、歩き出した。
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