心に刻まれし、君への想い
「雪菜はどうする?」
「うーん、どうしようかな」
今、参加すると返事をしてしまえば放課後まで憂鬱な気持ちで過ごすことになりそうだ。多絵に参加するか確認してからのほうがいいかな…。ひとりは絶対に嫌だ。
「予定はあるの?」
「あるような、ないような…」
高野くんそれ以上、聞かないで…。
参加を決めている相手に、予定はないけど迷っているとは言いにくい。やっぱり陸上経験者として、高野くんも優勝を狙っているのかな。
「全体練習は気が引けるなら、個人的に練習する?」
「え?」
「礼司や大村さんも誘ってさ、学校から少し離れた場所で…とか、どう?」
そうだよね。新学期から隣りで私の様子を見ていた高野くんなら察するものがあるよね…。高野くんの提案はとても魅力的だった。
「でも、悪いよ…」
「俺は全然、いいよ」
少しも嫌な素振りを見せず、微笑んでくれた。
「うーん、どうしようかな」
今、参加すると返事をしてしまえば放課後まで憂鬱な気持ちで過ごすことになりそうだ。多絵に参加するか確認してからのほうがいいかな…。ひとりは絶対に嫌だ。
「予定はあるの?」
「あるような、ないような…」
高野くんそれ以上、聞かないで…。
参加を決めている相手に、予定はないけど迷っているとは言いにくい。やっぱり陸上経験者として、高野くんも優勝を狙っているのかな。
「全体練習は気が引けるなら、個人的に練習する?」
「え?」
「礼司や大村さんも誘ってさ、学校から少し離れた場所で…とか、どう?」
そうだよね。新学期から隣りで私の様子を見ていた高野くんなら察するものがあるよね…。高野くんの提案はとても魅力的だった。
「でも、悪いよ…」
「俺は全然、いいよ」
少しも嫌な素振りを見せず、微笑んでくれた。