ただ、この夜から抜け出したくて。



でもちひろちゃんには、ちひろちゃん自身もみんなも幸せになる決断をしてほしいと思ってる。




「ちひろちゃんのメンタルケアは任せて」


「ボロボロにさせた人がケアするんですか?信頼できないな」


「それは…おっしゃる通りです」




あっという間に家に着いた。もうお別れか。




「また来るね。今度は何食べたいか考えといて」


「あ、篤見さん。あの…お母さんのことなんですけど」


「ん?ちひろちゃんのお母さん?」


「私がこうなって、お母さんとどう話したら良いか分からなくて。挨拶もできないし…。今度、話すきっかけとか教えてもらえたらなって」



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