ただ、この夜から抜け出したくて。
「ありがとうございました。また来月お願いします」
「ありがとうございました」
「…ちひろちゃん。僕、もう少し先生に聞きたいことあるから、もう1回入るね」
とりあえず診察が終わったけど、また病室に消えていった篤見さん。
「篤見さん、すごい熱心な方よね。一途というか、一生懸命というか」
「うん…。初めからずっと、一緒に居てくれてる。来なくて良いって言った時も」
「自分のことみたいに、一緒に苦しんでくれてるというか…。さっきも、〝また来月お願いします〟って言ってたわよね」
「もしかして、篤見さんが妊娠してるのかな?」