ただ、この夜から抜け出したくて。
「何だよそれ。好きかどうか分からないとか、ダサすぎだろお前!」
「班長、声が大きい!でも本当に勘違いだったらどうします?」
結局、僕1人で答えは出せなくて、いつも誰かに背中を押してもらう。
班長は、決まって僕の背中を押してくれる。
「男が勘違いとかで揺れるんじゃねぇよ、小さいぞ篤見。守りたいとか隣に居たいとか思うんなら、それをそのまま伝えるんだよ。それで女の子がどう思うかは、俺らには関係ないわけよ」
「傍に居たいとは、思います」
「じゃあそう伝えろよ。頑張れ」