ただ、この夜から抜け出したくて。
ほっと一息ついたところで、班長から着信が。
「お疲れ様です。今日は1日空けてすみませんでした」
「お疲れ。あれから大丈夫だったか?戻って来たやつに聞いたけど、すごい暴れ方だったらしいな」
「えぇ。でも落ち着いて、ずっと眠ってました。今も話せましたし」
「そうか。とりあえずは安心だな。今日は直帰して良いから、ゆっくり休め」
班長の言う通り、今日はゆっくり休もう。
刑事は気を張る仕事ではあるけれど、自分の過去が関わってくると、気の張り方も変わる。