アキアカネとあおいそら
page24:想いの目覚め
クラスに戻っても、天はずっと葵のことを考えてしまう。記憶の中も含めて葵の全てがキラキラしてみえてしまう。キュンやときめきも今までと変わらないのに、なぜか胸が苦しくなるまでがセットで、わけがわからない。
「あんた、またそんな顔してどうしたのよ?」
「天何かあったの?」
「赤音の顰めっ面は珍しいよな。腹でも痛いのか?」
「伊丹は黙って」
エマに注意され伊丹は素直に返事をする。二人のやり取りの後、リッカが天の目の前の席に座り、天の目を見て話す。
「あんたが、そんなになるってことは安岐葵が原因?」
「鋭いなリッカは」
見抜かれた天は思い切って3人に自分の気持ちを話すことにした。悩み、瑞穂に言われたこと、葵に対してのこと。天は自分が何に悩んで、どうしたいのか、それがまだわからなかった。
「何が不安なの?私はあんたを応援するわよ」
「……うー……わかんないよぅ……」
リッカの言葉にも、天は素直に返事ができない。そしてまた悩み出すのだ。そんな天をエマは優しく撫でる。
「天は恋したんだね」
「これが恋なのかわからないよ」
「でもドキドキするし苦しいでしょ?」
「……うん……」
エマの言葉に小さく返事をする天に、リッカが声をかける 。
「体が反応してんだから、認めなさい」
「その言い方はアウトな気がするけどなぁ」
「伊丹ぃ?」
「ごめんって。まあ、でも……赤音が安岐のこと特別なんだろなってのは前からわかってたしな」
伊丹の言葉に天は目を丸くして驚く。そんなにあからさまな態度だったのかと。
「いたみん、私そんな変なことしてた?」
「いんや?安岐と話す時の赤音はよく笑ってたから。そう俺は思ってただけ。安岐も楽しそうだったしな」
「あんた、またそんな顔してどうしたのよ?」
「天何かあったの?」
「赤音の顰めっ面は珍しいよな。腹でも痛いのか?」
「伊丹は黙って」
エマに注意され伊丹は素直に返事をする。二人のやり取りの後、リッカが天の目の前の席に座り、天の目を見て話す。
「あんたが、そんなになるってことは安岐葵が原因?」
「鋭いなリッカは」
見抜かれた天は思い切って3人に自分の気持ちを話すことにした。悩み、瑞穂に言われたこと、葵に対してのこと。天は自分が何に悩んで、どうしたいのか、それがまだわからなかった。
「何が不安なの?私はあんたを応援するわよ」
「……うー……わかんないよぅ……」
リッカの言葉にも、天は素直に返事ができない。そしてまた悩み出すのだ。そんな天をエマは優しく撫でる。
「天は恋したんだね」
「これが恋なのかわからないよ」
「でもドキドキするし苦しいでしょ?」
「……うん……」
エマの言葉に小さく返事をする天に、リッカが声をかける 。
「体が反応してんだから、認めなさい」
「その言い方はアウトな気がするけどなぁ」
「伊丹ぃ?」
「ごめんって。まあ、でも……赤音が安岐のこと特別なんだろなってのは前からわかってたしな」
伊丹の言葉に天は目を丸くして驚く。そんなにあからさまな態度だったのかと。
「いたみん、私そんな変なことしてた?」
「いんや?安岐と話す時の赤音はよく笑ってたから。そう俺は思ってただけ。安岐も楽しそうだったしな」