アキアカネとあおいそら
「うっ……」
「で、天は俺の彼女になってくれるん?」
「……っ」
葵の言葉に天は顔を赤くする。そして小さな声で呟いた。
「なる……安岐くんの彼女」
その言葉に満足したのか葵は嬉しそうに笑う。その笑顔にキュンとしてしまう天だが、もうこれは仕方ないなと思った。そんな天を見て葵はまた笑うと「あかんなぁ」と呟く。
「天と手繋ぎたいのに、自転車邪魔やな。そこら辺ほかそかな」
「ほかす?」
「捨てるって意味」
「ダメだよ!もうっ、安岐くん素だといつもと違ってびっくりするよ」
ため息を吐く天に葵は笑う。
「俺兄貴に対抗するために文武両道の真面目なええ子貫いてただけで、ほんまはこんなんやで?幻滅した?」
「ううん。逆に……その、ギャップが……」
「萌えた?」
葵にズバッと言い当てられ天は照れる。その顔が可愛くて、葵は今すぐ抱きしめたい衝動に駆られるがなんとか抑えた。
「なぁ、このまま抱きしめてもええ?自転車ほかすから」
「だから!それはダメだって!」
顔を真っ赤にして怒る天の口に指を当てると葵は笑う。その仕草に天はもうキュンが止まらない。敬語で真面目な葵も関西弁で素の葵もどちらもかっこいいし、たまらなかった。
「安岐くん。これで新しい小説書けそうなんだけど」
「ギャップ男子?またキュン提供した方がええ?」
ニヤつく葵に天はお返しにとでもいうように、葵の頬に手をやる。
「今度から勝手に受け取るから大丈夫。あ、安岐くんが私を好きすぎてキュンキュンさせたいなら話は別だけど?」
「へぇ……言うやん」
葵は頬に触れる天の手に自分の手を重ねて、撫でる。葵が引かないので天は逆にしてやられてしまった。一気に形勢逆転。仕掛けたのに打ち返される有様。
「あ、安岐くん。調子にのりました、手を離してください」
「嫌や。俺天が好きすぎてキュンキュンさせたいからなぁ?」
「で、天は俺の彼女になってくれるん?」
「……っ」
葵の言葉に天は顔を赤くする。そして小さな声で呟いた。
「なる……安岐くんの彼女」
その言葉に満足したのか葵は嬉しそうに笑う。その笑顔にキュンとしてしまう天だが、もうこれは仕方ないなと思った。そんな天を見て葵はまた笑うと「あかんなぁ」と呟く。
「天と手繋ぎたいのに、自転車邪魔やな。そこら辺ほかそかな」
「ほかす?」
「捨てるって意味」
「ダメだよ!もうっ、安岐くん素だといつもと違ってびっくりするよ」
ため息を吐く天に葵は笑う。
「俺兄貴に対抗するために文武両道の真面目なええ子貫いてただけで、ほんまはこんなんやで?幻滅した?」
「ううん。逆に……その、ギャップが……」
「萌えた?」
葵にズバッと言い当てられ天は照れる。その顔が可愛くて、葵は今すぐ抱きしめたい衝動に駆られるがなんとか抑えた。
「なぁ、このまま抱きしめてもええ?自転車ほかすから」
「だから!それはダメだって!」
顔を真っ赤にして怒る天の口に指を当てると葵は笑う。その仕草に天はもうキュンが止まらない。敬語で真面目な葵も関西弁で素の葵もどちらもかっこいいし、たまらなかった。
「安岐くん。これで新しい小説書けそうなんだけど」
「ギャップ男子?またキュン提供した方がええ?」
ニヤつく葵に天はお返しにとでもいうように、葵の頬に手をやる。
「今度から勝手に受け取るから大丈夫。あ、安岐くんが私を好きすぎてキュンキュンさせたいなら話は別だけど?」
「へぇ……言うやん」
葵は頬に触れる天の手に自分の手を重ねて、撫でる。葵が引かないので天は逆にしてやられてしまった。一気に形勢逆転。仕掛けたのに打ち返される有様。
「あ、安岐くん。調子にのりました、手を離してください」
「嫌や。俺天が好きすぎてキュンキュンさせたいからなぁ?」