これからもキミと一緒に居たいから。

お前は誰?

「、、、ん、。」

、、、なんか、、、変、、、。
何が変なんだ、、、??
なんか変な夢見てた気もするし、、、。
というかなんかまぶたが重たい、??
俺はそう思いながらもゆっくりとまぶたを開けた。
「、、、ここは、、。」
俺は見覚えのない白い天井を見つめた。
、、、俺の部屋じゃない、??
ここどこ、、、。
友達ん家に泊まりでもないし、引越しでもないし、、、もしかしてだけど病院、??
いや、そんな気がする。けどなんで?
俺がそんなことを思っていたら隣から声が聞こえた。
「律樹くん、、、良かった、、、良かった、、、。」
、、、は??
俺は聞いた事のない声に驚きつつ、声のした方を見ると泣きながら俺を見ている女がいた。
、、、誰だ、???
そんな俺の想いも知らず、女は俺を心配そうにみながら声をかけてきた。
「律樹くん、体調大丈夫、?」
体調大丈夫って、、、それよりも、、、。
「あなた誰ですか?」
「、、、え、?」
俺がそう言うとその女は驚いたようにしていた。
、、、そんな驚くか普通?
そんなことを思いながら女を見ているとそいつは焦ったように俺に話した。
「、、、、、だ、誰って結花だよ、??」
「結花、?聞いた事ないですけど」
こいつの名前は結花って言うのか。でも俺知らないし聞いた事、、、。
聞いたことないよな、?
聞いたことない、、、はずだぞ、、、、。
というか
「というか知り合いでもないのになんでここにいるんですか?てかなんで俺ここにいんの、、、。」
俺は少し警戒しながらもこいつに話を聞くことにした。
「え、えっと律樹くんは、が、崖から落ちたの、!!覚えてない、?」
、、、崖、??落ちた、??
あぁ、だから今病院にいるのか?
でもそんな記憶はないぞ。
「俺落ちたんですね。記憶にないです。」
俺が淡々と告げるとこいつは悲しそうな目で俺を見た。
、、、そんな目で見るなよ、、、。
なんでか知らないけどそんな顔させるなって何かが言ってる気がする、、、。なんだ、???
そう思っていた時。

ーガラガラー

そんなドアの開く音がして見てみると顔見知ったやつらが病院に入ってきた。
「結花!おまたせ、、、って律樹?!?!?!」
「、、、律樹、目覚めたのか、??」
2人ともびっくりしたような目で見ていた。
そしてこいつ、結花ってやつは2人を見て悲しそうにしていた。
でも俺の次の言葉でそいつは絶望したような顔をして固まっていた。
「沙希と琉斗か。」
俺がそう言うとこいつはなんで、?そんな顔をしていた。
「は〜〜〜〜心配したんだぞ!結花なんてほぼ毎日お見舞いに行ってたんだからな?!」
琉斗が笑いながらそう俺に言った。
は?こいつ、ほぼ毎日俺に会いに来てたのか?
でもこいつ、知らないんだけど。
知らない奴の話されてもわかんねえっての。
「なぁ、琉斗。この人誰なの?」
俺がそう言うと
「は?律樹、、、何言ってんの?」
「そうだよ律樹!!結花だよ??一緒に毎日居たじゃん!!」
2人ともありえないとでも言うように俺に言ってくる。
いやいや、知らないから。毎日一緒にいたって、、、そんな記憶ないぞ?
「いや、そう言われても知らないんだけど」
俺がそう言うと沙希も琉斗も絶望したような顔をしていた。
「なんで結花のことだけ、??」
、、、、、、いや、そもそも何が何だか分からないんだけど。
というか空気重すぎなんだけど。
、、、いやこれ俺のせいか、???
俺がそんなことを思っていたら結花ってやつが声を上げた。
「ってそれよりお医者さん呼ばなきゃ、!!ね!」
そいつは無理したように笑いながらそう言った。
、、、無理して笑って何がしたいんだこいつは、、、。
そう思っていたらそいつはナースコールとやらを押した。
その後、ナースさん達がやってきて、琉斗達はそのままナースさん達に任せて帰って行った。
俺はなぜか知らないあいつの曇った顔が頭から離れなかった。
頭の中でこいつを傷つけてはいけない。
そんな気がしたから。
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