これからもキミと一緒に居たいから。
12

沙希ちゃんと琉斗くん

、、、よし。律樹くんに渡す今日の授業のノートも持ったし大丈夫かな、??
で、でも要らないって言われたらどうしよう、、、。というかお節介かな、??
私はうーんと唸りながら頭を抱えていた。
下校時刻になり今日も律樹くんに会いに行こうと私はしていた。
その時
「結花ー!!ってどうしたの?!?!」
沙希ちゃんは唸っている私を見てびっくりしたようにしていた。
「沙希ちゃん、!!あのさ、今日も律樹くんに会いに行こうと思ったんだけどさ」
私はそう言いながらカバンの中からノートを取り出した。
「今日の授業のノート渡そうかなって思ってたんだけどいざとなったらお節介かな?って思っちゃってさ、、、。」
私が少し不安そうに言うと沙希ちゃんはぽかんとしながら話した。
「え?そんなことで悩んでたの??いいじゃん!渡せば!!というか今日も律樹に会いにいくなんて、、、愛ですね!!」
沙希ちゃんがニヤニヤしたように私を見ながら笑っていた。
「というか律樹、嬉しいと思うけどな〜!」
そうなのかな、、、。
「でもでも!!迷惑って思うかもだしさ、、、。」
「もう!結花は考えすぎ!!大丈夫だって!!」
ほんとに大丈夫かな、??
「てか!結花今日律樹に会いに行くってことは私、邪魔しない方がいいよね?!そしたら琉斗と帰るのかー」
少し嫌そうにしながらも沙希ちゃんの顔から嬉しさが溢れ出ていた。
その時何故だか隣から不穏な空気を感じて見てみると琉斗くんが絶望したかのように沙希ちゃんを見ていた。
「沙希、俺と帰るの嫌なのか、、、、。」
「え?!琉斗!!」
琉斗くんいつもと空気違いすぎない?!?!
「い、いや違うって!!嬉しいって!!あ、えっと、というか結花、今日も律樹に会いに行くらしいよ!!愛だね〜!!あはは!!はは、!」
沙希ちゃんが焦ったようにそう早口で言っていた。
というか私巻き添い食らってるんだけど、、、。
「そうだよな、、、今日はひとりで帰るよ」
琉斗くんは聞く耳を持たずに悲しそうに教室を出た。
「え?!ちょ!琉斗?!?!」
沙希ちゃんが驚いたように琉斗くんが出ていったドアを眺めていた。
沙希ちゃん、、、、っじゃなくて!!
「沙希ちゃん!!追いかけなきゃ!!」
私はそう言うが沙希ちゃんは私の机に突っ伏した。
「もうダメだ〜!!!嫌われたよ〜!!」
「どうしよう〜!!」と言いながら沙希ちゃんは机に突っ伏していた。
、、、もう!!
「沙希ちゃん!!あのまま勘違いされてもいいの?!?!今勇気を出せば琉斗くんも安心するよ?!」
沙希ちゃんは顔をあげハッとしていた。
「そうだね、!!行ってくる!!結花!律樹にちゃんと会いに行くんだよ!!約束だからね!!」
沙希ちゃんはそう言うと走って教室を後にした。
「廊下は走っちゃダメだよー」
って聞こえてないだろうけど、、、。
私も律樹くんの元に行くか、!
迷惑かもだけど勇気を出してみるのもいいよね、!
私はノートを渡す決意をし、立ち上がった。
迷惑かもだけどって言って渡せばいいもんね!!
そんなことを思いながら私は教室を後にした。
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