これからもキミと一緒に居たいから。

優しすぎる律樹くん

律樹くんの声が聞こえ私が声のした方を見ようとした時男の人の腕を誰かが掴んだ。
見ると律樹くんが男の人の腕を掴んでいた。
り、律樹くん、!!!
律樹くんは男の人を睨んでいた。
「小山を離せ。」
律樹くんは冷静にそう言っていたがイラついている様に見えた。
「、、、ッチ。男いんのかよ」
男の人はそう言うと大人しく私の腕を離した。
「お前たち、小山に何した」
律樹くんが男の人たちを睨みながらそう聞く。
はぁ〜と男の人は息を吐いて面倒くさそうに頭を掻きながら言う。
「めんどくせぇー男がいたら声掛けてねーよ。行くぞ」
「お前、男がいるなら言えよな」
そう言い男の人たちは去った。
よ、良かった、、、。

ーパタンー

私は安心してか足の力が抜けて座り込んでしまう。
「小山大丈夫か?」
律樹くんが心配そうに私の顔を覗く。
私は恐怖で震えていた。
こ、怖かった、、、。
律樹くんが来てなかったら今頃私、あの人たちに連れていかれてたのかな、、、
そう思うとまた恐怖でさらに震えてしまう。
絶対律樹くんに心配かけてる、、、こんなこと考えちゃダメだ、、、。
私は律樹くんの方を向き笑顔を作った。
「だ、大丈夫です、!助けてくれてありがとうございます、、!」
私は震える自分の体を抑えながら言う。
その時
「無理して笑うなよ、、、!」
そう律樹くんが言い私を抱きしめた。
「俺の前では無理しなくていいから。」
私はそう言われさっきまでの恐怖と律樹くんが居る安心で涙が止まらなくなった。
あぁ、なんでこんなに律樹くんは優しいんだろう。
「うっ、、、うっ、、、。」
私の泣く声が響く。
声、抑えないと、、、
私はそう思い手で口を抑えた。
「小山、無理に声抑えなくていいから。泣きたいなら泣いていいから」
そう言いながら律樹くんは私の背中をさすってくれる。
律樹くんには全部お見通しっぽいな、、、。
心配かけたらダメなのに、!
「う〜〜〜〜〜〜、、怖かったよ〜〜〜〜〜!」
私がそう声に出しながら泣く。
「怖かったな。大丈夫だからな」
そう言いながら律樹くんは抱きしめる力を強める。
律樹くん、、、やっぱり優しすぎるよ、、、、そういう所が好き、、、。
でもこの言葉はまだ言えないな、、、。
いつか大好きって言えたらいいな、、、。
そう思いながら私は律樹くんの腕の中で沢山泣いた。
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