これからもキミと一緒に居たいから。

律樹くんに会いに?!

「さようならー」
全ての授業が終わり、帰る時間になる。
久しぶりの学校疲れた、、、。
そんなことを思っていたら沙希ちゃん達が近寄ってきた。
「ゆーうか!!!帰ろ〜!!!」
「そうだね。帰ろっか!」
私は頷きながら言った。
私たちは玄関に向かっていた時私はふと律樹くんのことを思い出した。
いつもだったら律樹くんいるんだけどな、、、。そりゃあ病院にいるのは分かってるけどいつもみたいに一緒に帰りたかったな、、、。
そんなことを思いながら私は靴を履き替えた。
律樹くん目覚める確率低いんだもんね、、、。それと目を覚ましたとしても記憶喪失になっている可能性が高いんだよね、、。頭から落ちてたしそうなる可能性はあったよね、、、。
律樹くんに会いたいな、、、。
お見舞いとかって行ってもいいのかな、??律樹くんの家引っ越してなかったら分かるしお母さんに会いに行こうかな、、、??
「ねぇ結花聞いてる〜?!?!」
「へっ?!」
沙希ちゃんの声に我に返る。
ってあれ?学校の中じゃない?!?!外じゃん、!!!
「結花さっきの話聞いてた〜???」
沙希ちゃんは頬を膨らませながら私に言う。
「あ、ごめん、!考え事してて、!!」
そう答えると沙希ちゃんは心配そうな顔をしながら私を見た。
「律樹のこと考えてるの??律樹に会いたいなーとか思ってる??」
「うっ、、、、。」
「図星だー!!!分かりやすいなぁ!!」
うぅ、、、。
図星だよ、、、。
そう思っていると琉斗くんが急に口を開いた。
「てかさー律樹に会うことって出来ないの??」
「へ?」
私は琉斗くんにそんなことを言われるとは思わず変な声が出てしまう。
「いや、お見舞いって言うじゃん!俺たちテスト期間で行けなかったし。行けないのかな?」
「う、うーん、、、、。私が入院してる時は律樹くんのお母さんに聞いていいよって言われたから会えたけど、、、どうなんだろう、、、。」
「あ!じゃあさ!!」
沙希ちゃんが思いついたように声を上げた。
「今から会いに行こうよ!!!!」
「「え?!」」
沙希ちゃんの提案に私たちは驚いてしまう。
い、今から???
で、でも律樹くんのお母さんいるのかな、??
「いやでも律樹の母さん会えるとは限らないだろ」
そうだよね!!!
琉斗くんは私が思ったことを全て話してくれた。
「うーん、まあ行ってみなきゃわかんないし行ってみよ!!!」
沙希ちゃんは律樹くんに会いに行く気満々になってしまった。
「ま、いいか!!結花、いいよな??」
琉斗くんも納得しちゃったし頷くしか出来ないよっ、!!!
「う、うん、!そうだね!!」
「じゃあ病院へレッツゴー!!!」
不安だな、、、。
そう思いながら私は2人と一緒に病院へ向かった。
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