これからもキミと一緒に居たいから。
9

嫌われた?

大丈夫。きっと大丈夫だよね、!!
私は今教室の前でそんなことを思っていた。
昨日あんなことがあったけど、、、大丈夫なはずだよね、!!!
私はそんなことを思いながら教室のドアを開けた。
「お、おはようございます、、!」
いつもなら駆け寄ってきてくれる沙希ちゃんだが遠くから琉斗くんと2人で私を見つめているだけだった。
自分から行った方がいいよね、!!!
私はそう思い自分の席に荷物を置き沙希ちゃん達の方に向かう。
「沙希ちゃん、琉斗くん、!おはよう、!!」
私がそう言うと沙希ちゃんは少し困ったような表情をしていた。
「沙希、ちょっとこっち来て」
え、、、。
琉斗くんは沙希ちゃんを連れて教室を出る。
だ、ダメだ、、、。ダメだ、、、、。
私が言わなかったからああなって、、、。
「えー仲良かったのになんかあったのかな??」
そんなクラスメイトの声が聞こえる。
「てか確か律樹くんと沙希ちゃん琉斗くんって幼なじみだったよね」
「だから小山さんハブられてんの??」
「多分そうじゃない??だって2人から律樹くん引き離したのと一緒じゃん。自業自得でしょ。」
「確かに自業自得だわ!てか3人で良かったよね。」
「それな」
、、、あぁ、、痛いな、、、。
ダメだな、、、。この状況、、、。私が2人以外にどうこう言われるのはいいけど、、、。2人に拒絶されるのは、、、痛いよ、、、。
私の心に追い打ちをかけるようにクラスメイト達は話し続ける。
「てか律樹くん助けてなかったら今でも律樹くん居たよねー」
「え、マジでそれ。一人で小山さんだけ落ちればよかったのに」
「ほんとにな。思ってたんだけどなんで律樹くん小山さんなんかに構ってたんだろ??」
「隣の席だからじゃね??」
「確かに。てか小山さん前から嫌いだったんだよねー」
、、、え
「私も!!律樹くんの隣になってさー優秀な律樹くんの隣になってズルすぎでしょ。」
「マジでそれ!!小山さんが居なかったら良かったのにー」
、、、!!!
私は耐えきれなくなり教室を飛び出した。
私は近くの空き教室に入りひとりで泣いていた。
そんなの分かってるよ、、、。私がいなかったら今頃律樹くんは元気だったよ、、、!!
そんなの、、、。
「私が1番知ってるよ、、、。」
沙希ちゃん達とも関係が悪くなってるし、、、。
「どうすればいいの、、、。律樹くん、、、。」
その時何故だか誰かに抱きしめられているような感覚がした。
なにこれ、、、。抱きしめられてる気がする、、、??でもなんか、、、。
安心する、、、。
って授業始まっちゃう、!!!
そう思い私は立ち上がり早歩きで教室に向かった。
結局遅刻してしまったが許して貰えた。
その時沙希ちゃんを一瞬見たが沙希ちゃんは私を見て悲しそうな顔をしていた。
それより私はさっきの感覚が気になっていた。
、、、さっきの感覚なんだったんだろう、、、。
そんなことを思っていたら授業が始まった。
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