これからもキミと一緒に居たいから。

情けない自分

「授業を終わるーお昼にしろなー」
そんな先生の声でみんなは自由に友達と話し始める。
今沙希ちゃん達に話しかけよう!!!
私は鞄の中から2人のキンホルダーを出し、手に持つ。
そして沙希ちゃん達を見ると教室を出ようとしていて慌てて席を立ち、2人に話しかける。
「沙希ちゃん!!琉斗くん!!」
私がそう2人に話しかけると沙希ちゃんはびっくりしながら私を見た。
琉斗くんは少し困ったようにしながら私を見ていた。
「あ、あのね、!話があって、!!」
私が2人にキンホルダーを渡そうとすると
「森本ー新堂ーちょっと来てもらっていいか〜?」
タイミング悪く先生が2人に声をかけた。
「あ、えっと、、」
沙希ちゃんが困ったように私と先生を見る。
先生はそんな様子の沙希ちゃんを見て私に申し訳なさそうに言った。
「あ、話してたか??ごめんなー先に話してもいいぞ〜」
そう先生が言い私は少し困惑しながらも離そうとする
話そうとした、、、が
「いや、話すこと今無いんで。先生なんですか?」
琉斗くんが私の話を聞こうとせずに先生の用事を聞こうとしていた。
そんな琉斗くんの様子に沙希ちゃんも困惑していた。
「小山いいのか??」
先生は困ったようにしながら私に聞いてきた。
「あ、えっと、はい、!だ、大丈夫です、!」
わ、私のバカ、!!!
「そうかーじゃあ森本と新堂借りるなー」
そう先生はいい沙希ちゃん達に着いてくるように教室を出た。
、、、何やってるんだろ、、先生がチャンスをくれたのに、、、。
もう下校の時に話しかけるしかないか、、、。
私は自分の情けなさに落ち込みながら自分の席へ戻った。
下校に絶対に話をしてキンホルダーを渡そう、!!
仲直り出来るといいんだけど、、、。
私はそう思いながら2人のキンホルダーを鞄にしまう。
ちょっとトイレに行こうかな、!!
私はそう思い立ち上がり教室を出た。
「、、、沙希ちゃん達に話しかけるとかあいつ調子乗ってね??」
「調子乗ってるね」
「さっき大事そうにしまってたキンホルダー、、、あれ取ったらどんな反応すると思う??」
「泣くんじゃない??w」
「うわ、それ見たいわw」
「じゃあ取っちゃおうよ!!」
そんなことをクラスメイト達が話しているとは思わずに、、、。
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