これからもキミと一緒に居たいから。

夢の中の自分

、、、ん、?ここは、、、って、、、。
私は目の前の光景に驚いていた。
いや、これは夢だけどさ、、、。
小さい頃の自分が病院のベッドにいるんだけど、、、、。
し、しかも小さい律樹くんたちもいるし、、、。
沙希ちゃん泣きそうになってない、??
、、、あ、もしかして私が崖から落ちた後の夢、??
私は少し状況を理解しつつこの光景を眺めていた。
「、、、結花、、、。」
律樹くんが苦しそうにしながら私の名前を呼んだ。
、、、律樹くん、、、ごめんね、、、、。
その時。
「、、、ん、、??」
と小さい頃の私がそう声を出した。
「、!?結花ぁ、!!」
沙希ちゃんがそう声に出した。
その瞬間小さい頃の私が目を開いた。
「結花、!!!」
律樹くんが安心したかのように声を出して小さい頃の私を見ていた。
見ていたが私が怖がるように3人を見回した。
あ、ダメだ、、、この夢、、、私見ちゃダメだ、、、お願い、!!夢から覚めて、!!!
そんな私の想いは通じず小さい私が口を開いた。
「あ、あの、、、だ、誰ですか、?」
、、、そうなるよね、、、。
今の律樹くんの状態だな、、、い、嫌だ、、、。
「だ、誰って俺、律樹だよ、!!」
律樹くんは少し動揺したように私に言った。
そんな私は訳が分からないとでも言うような表情をしていた。
「律樹、?なんて聞いたことないです、、、。」
「じゃ、じゃあこのふたりは、?」
律樹くんは焦ったようにしながらも沙希ちゃん達を指さした。
「、、、だ、誰ですか、??と、というかなんで知らない人が近くにいるんですか、?こ、怖い、、、。」
怖がる私を見て沙希ちゃん達は私の状態を理解したのか諦めたような顔をしていた。
律樹くんは追い詰めたような苦しそうな顔をしていた。
ち、違う、、、私こんな顔させたかった訳じゃないのに、!!何してるの昔の自分、、、。
そんな律樹くんに追い打ちをかけるように叫んだ。
「こ、怖いです、!!ここから出ていって!!」
そんな言葉を聞いた律樹くんは目に光を失っていた。
「俺のせいだ、、、。」
そんな律樹くんの小さい声も私の耳には届いていた。
、、、、律樹くんのせいなんかじゃないよ、!!!私が、私が落ちたから、!!
私は否定しようとしても夢の中だからか声が出なかった。
もう、、、なんで、、、、なんで私こんな夢ばかり見るの、??嫌だよ、、、。
全て諦めたような律樹くんの表情に私は胸が痛くなっていた。
、、、早く、、、目覚めて、、、。
そう思うと目の前が真っ暗になった。
、、、やっと目覚められる、、、。
は、早く目覚めて、、、。
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