ミルクティーの音色
自分勝手すぎると思いながら、その自分勝手さに惹かれてしまっている自分がいた。
いや、だめだ。
私と渋谷先生の関係は文字通り、『先生と生徒』。
少なくともあと一年は、この関係から抜け出すことなど出来ない。
少女漫画とか恋愛小説とか、禁断の恋なんて美化されているのをよく見る。
でも実際はそんな美しいものじゃない。
去年生徒と恋愛をした先生は辞職、つまりクビになり、生徒は問答無用で退学。
お互いがお互いを愛した結果、お互い破滅の道へと進んでしまった。
それだけである。
「……佐々木さん、佐々木さん?」
「……すいません、ぼーっとしてました」
「正直だね、ほんと。入って」
渋谷先生が私を引っ張ってきた先は一つの空き教室。
先に入った先生に続いて私も入る。
長い間使われていないからか、埃臭い。
「先生、なんでこんなとこに連れてきたんですか?私早く帰りたいんですけど」
「いやぁ、ごめんごめん。でもさ、ちょっと気になっちゃって」
いや、だめだ。
私と渋谷先生の関係は文字通り、『先生と生徒』。
少なくともあと一年は、この関係から抜け出すことなど出来ない。
少女漫画とか恋愛小説とか、禁断の恋なんて美化されているのをよく見る。
でも実際はそんな美しいものじゃない。
去年生徒と恋愛をした先生は辞職、つまりクビになり、生徒は問答無用で退学。
お互いがお互いを愛した結果、お互い破滅の道へと進んでしまった。
それだけである。
「……佐々木さん、佐々木さん?」
「……すいません、ぼーっとしてました」
「正直だね、ほんと。入って」
渋谷先生が私を引っ張ってきた先は一つの空き教室。
先に入った先生に続いて私も入る。
長い間使われていないからか、埃臭い。
「先生、なんでこんなとこに連れてきたんですか?私早く帰りたいんですけど」
「いやぁ、ごめんごめん。でもさ、ちょっと気になっちゃって」