ミルクティーの音色
大好きな人が、好きでたまらない人が───幸せでいてくれるのであれば、それでいい。
でもそれと同時に、好きな人と一緒にいたいと思ってしまうのだろうか。
好きな人と一緒にいたくて。
でも好きな人は、自分じゃない他の人と一緒にいることを望んでいるかもしれない。
ならいっそ、すべてを壊して───。
「でも、結局なにもできなかった。なんでなの?ふたりは、しちゃいけないことをしてるのに。どうしてあんな、幸せそうなの」
音楽室で、町田先生が途中で切った言葉。
『どうして、あんな───』
その言葉の続きが分かった。
町田先生はあの日、確かに私たちの関係を壊そうとした。
でもきっと、寸前の所で踏みとどまったのだろう。
私たちがあまりにも、幸せそうだったから。
関係を壊したいと思った町田先生でも、好きな人の幸せを目の前でぶち壊すことはできなかった。
きっと、私たちがあんな風に幸せそうにしていなかったら。
でもそれと同時に、好きな人と一緒にいたいと思ってしまうのだろうか。
好きな人と一緒にいたくて。
でも好きな人は、自分じゃない他の人と一緒にいることを望んでいるかもしれない。
ならいっそ、すべてを壊して───。
「でも、結局なにもできなかった。なんでなの?ふたりは、しちゃいけないことをしてるのに。どうしてあんな、幸せそうなの」
音楽室で、町田先生が途中で切った言葉。
『どうして、あんな───』
その言葉の続きが分かった。
町田先生はあの日、確かに私たちの関係を壊そうとした。
でもきっと、寸前の所で踏みとどまったのだろう。
私たちがあまりにも、幸せそうだったから。
関係を壊したいと思った町田先生でも、好きな人の幸せを目の前でぶち壊すことはできなかった。
きっと、私たちがあんな風に幸せそうにしていなかったら。