ミルクティーの音色
「……なにも言わない気なんですか?」
輝きを失った瞳が、俺を見つめる。
なにも言わない、わけではない。なにも言えない、のだ。
言葉が見つからない。なにを言っても言い訳になるような気がする。
「なにを言ったら良いのか、わからないんです。なにを言っても、きっと言い訳になってしまう。そんな気がして」
「言い訳でもいいです。なんでもいいから、私は渋谷先生の言葉が聞きたいんです」
そう言われてしまったら、自分の気持ちを吐露するしかないだろう。
「俺は……悪いことをしたとは思ってないです。もちろん世間的に見れば悪いことなんだろうし、決して許されることではないけど……俺たちはただ、お互いが好きなだけなんです」
伝えたいこと、言いたいことは沢山あるのに、喉の辺りに引っかかって上手く出てこない。
言葉を形にしようと、必死に考えを巡らせても、輪郭を残しては一瞬で消えていく。
「好きな人と一緒にいたい。そう願うのは、いけないことなんですか」
輝きを失った瞳が、俺を見つめる。
なにも言わない、わけではない。なにも言えない、のだ。
言葉が見つからない。なにを言っても言い訳になるような気がする。
「なにを言ったら良いのか、わからないんです。なにを言っても、きっと言い訳になってしまう。そんな気がして」
「言い訳でもいいです。なんでもいいから、私は渋谷先生の言葉が聞きたいんです」
そう言われてしまったら、自分の気持ちを吐露するしかないだろう。
「俺は……悪いことをしたとは思ってないです。もちろん世間的に見れば悪いことなんだろうし、決して許されることではないけど……俺たちはただ、お互いが好きなだけなんです」
伝えたいこと、言いたいことは沢山あるのに、喉の辺りに引っかかって上手く出てこない。
言葉を形にしようと、必死に考えを巡らせても、輪郭を残しては一瞬で消えていく。
「好きな人と一緒にいたい。そう願うのは、いけないことなんですか」