ミルクティーの音色
作業を始めて三十分も経たないうちに、下校時刻を告げるチャイムが鳴った。
今日はふたりでいる時間がすごく短く感じられた。
まぁ、私が少し遅れてしまったからなのだけど。
「え、もう終わり?何か今日短くなかった?」
「私も思いました。遅れちゃったからですね」
渋谷先生も同じ気持ちだったみたいで嬉しくなる。
タブレットをリュックの中にしまい、背負うとずしりとした重みが背中にくる。
「そうだ、明日俺午後から出張でいないから。ごめんね」
「分かりました。謝ることじゃないですよ」
手を振り合って、私は昇降口に、渋谷先生は職員室に向かう。
昇降口には部活を終えた生徒が仲睦まじく会話をしていた。
私はそれを何食わぬ顔で通り過ぎ、家に向かって歩く。
表面上は何も思っていないような顔をしているだろうけど、心は正反対の感情を抱いている。
一緒に帰れるような友達が欲しい。
ひとりでいたくない。
今日はふたりでいる時間がすごく短く感じられた。
まぁ、私が少し遅れてしまったからなのだけど。
「え、もう終わり?何か今日短くなかった?」
「私も思いました。遅れちゃったからですね」
渋谷先生も同じ気持ちだったみたいで嬉しくなる。
タブレットをリュックの中にしまい、背負うとずしりとした重みが背中にくる。
「そうだ、明日俺午後から出張でいないから。ごめんね」
「分かりました。謝ることじゃないですよ」
手を振り合って、私は昇降口に、渋谷先生は職員室に向かう。
昇降口には部活を終えた生徒が仲睦まじく会話をしていた。
私はそれを何食わぬ顔で通り過ぎ、家に向かって歩く。
表面上は何も思っていないような顔をしているだろうけど、心は正反対の感情を抱いている。
一緒に帰れるような友達が欲しい。
ひとりでいたくない。