ミルクティーの音色
夕暮れの爽やかな空気を目一杯吸い込んだ。
冷たくも涼しげな空気が肺に流れ込んできて、清々しい。
「佐々木さん、こっち」
渋谷先生が私を手招きしている。
自動ドアが開き、マンションの中へと入っていく。
「マンション、初めてです」
「別に大したものじゃないよ」
階段を上って渋谷先生の部屋に向かう。
渋谷先生は堂々としているけれど、私は周りに人がいないか見回してしまう。
怯えてしまっているのだ。
自分が傷つくことに。渋谷先生の言ったとおりだ。
───傷つくかどうかも分からないくせに、怖がってばっか。
今になって、渋谷先生が放った言葉が胸に突き刺さった。
渋谷先生の言葉はシビアで、鋭くて、でも私を正確に表している。
「あ、そうだ。寄りたいところあるんだけどいい?」
私としては一刻も早く姿を消したいのに、渋谷先生はそれを露知らず言ってきた。
反論したところでどうにもならない。
冷たくも涼しげな空気が肺に流れ込んできて、清々しい。
「佐々木さん、こっち」
渋谷先生が私を手招きしている。
自動ドアが開き、マンションの中へと入っていく。
「マンション、初めてです」
「別に大したものじゃないよ」
階段を上って渋谷先生の部屋に向かう。
渋谷先生は堂々としているけれど、私は周りに人がいないか見回してしまう。
怯えてしまっているのだ。
自分が傷つくことに。渋谷先生の言ったとおりだ。
───傷つくかどうかも分からないくせに、怖がってばっか。
今になって、渋谷先生が放った言葉が胸に突き刺さった。
渋谷先生の言葉はシビアで、鋭くて、でも私を正確に表している。
「あ、そうだ。寄りたいところあるんだけどいい?」
私としては一刻も早く姿を消したいのに、渋谷先生はそれを露知らず言ってきた。
反論したところでどうにもならない。