ミルクティーの音色
自分からこの火を消せば、傷つかなくて済むのかもしれない。
「佐々木さん?」
柔らかいガーゼみたいな声が、私の心を手当てする。
ああ、きっと大丈夫だ。
どれだけ傷ついても、苦しくても、この人がいるのなら。
心に負った、数え切れないほどの傷だって、この人が癒してくれる。
「渋谷先生」
「なに?」
「一緒にいてくれますか、ずっと」
突然放った一言。
渋谷先生の顔に驚きの色が広がる。
それも一瞬で、すぐにやさしい微笑みに変わった。
「うん。佐々木さんが、一緒にいたいって思ってくれるなら」
渋谷先生の瞳に、オレンジ色の光が見える。
どこまで一緒にいられるかは分からない。
『ずっと』なんて言ったけれど、この世にずっとはない。永遠はない。
数年後、数ヶ月後、数週間後、数日後、数秒後。
いつ途切れるか分からない、私にとっての幸せ。
儚くて、でもあたたかい、やさしい日々。
「佐々木さん?」
柔らかいガーゼみたいな声が、私の心を手当てする。
ああ、きっと大丈夫だ。
どれだけ傷ついても、苦しくても、この人がいるのなら。
心に負った、数え切れないほどの傷だって、この人が癒してくれる。
「渋谷先生」
「なに?」
「一緒にいてくれますか、ずっと」
突然放った一言。
渋谷先生の顔に驚きの色が広がる。
それも一瞬で、すぐにやさしい微笑みに変わった。
「うん。佐々木さんが、一緒にいたいって思ってくれるなら」
渋谷先生の瞳に、オレンジ色の光が見える。
どこまで一緒にいられるかは分からない。
『ずっと』なんて言ったけれど、この世にずっとはない。永遠はない。
数年後、数ヶ月後、数週間後、数日後、数秒後。
いつ途切れるか分からない、私にとっての幸せ。
儚くて、でもあたたかい、やさしい日々。