Re:Lily

私はいつも通り、朝家を出て出勤。
夕方、というか夜、少しばかり残った仕事を片付け、家へと帰宅。

何も変わらない普通の日常を送る。


そこへ、どこかの神様は私にこの普通の日常を送らせたくはないみたいだった。





とある週末。

『今週は忙しいから会えない!ごめんね!』

別に必ず会うとも決めていた訳では無いけど、那樹からメッセージアプリでそう来ていた。


暇になってしまった…



季節は秋。

だけど昨今の環境は、まだ夏と言える。


「あっつーい」


私は冷蔵庫の中から冷えた缶ビールを取り出す。
昼から飲めるなんて、休日の特権だ。

小さな頃の私が今の私を見たら、軽蔑した目線を向けてきそう…


缶ビールを開けようとしたその時、私のスマホが光る。

那樹だと思って、私は画面をテーブルの方に向けたスマホを手に取る。



「もしもし…」

『元気、してた?』

思いがけない電話に私はその場で固まる。


声を聞くのは、


『2年ぶりだね、みやび。』



かつての仲間だった。



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